【医師妻あるある】医師の働き方改革と現場
大学病院の3つの役割と若手医師
ごきげんよう! 医師妻サクラでございます。
今まで ほぼ暗黙の了解(?)とされてきた「医師の長時間労働」に、2024年4月から いよいよメスが入ります。当たり前ですが医師も「生身の人間」であり、1日は 24時間しかありません。
その意味では、これから医療現場を担っていく若手医師の働き方を、少しでも改善できれば良いですよね。
ですが、医師の労働時間を減らしつつ、具合が悪い時は「夜間でも休日でも診てもらえるのが当たり前の日常」を継続するのは、かなり難しいという現実に気付いている方は、果たして どのくらいいらっしゃいますか? これって長時間労働を当然としてきた「医師の強い使命感」に支えられた日本だけのモノだったんです。。
本日は、医師としての知識や技術、経験や考え方など全てを網羅して新しい医療者を育成する一方で、臨床や学術研究により医学の進歩に貢献する役割を持つ「大学病院」のことを、少しお伝えしますね。
「お医者さん」という職業の内側、ごゆっくり お楽しみ下さいませ。
〈参考;【医師妻あるある】大学病院を中心とした若手勤務医の実情とは?〉
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【大学病院とは?】
大学病院=総合大学の医学部や歯学部or医科大学の附属施設である病院
○○大学医学部附属病院 とも表現されます。
いわゆる大学病院は、都内だけで20程度あります。
《大学病院の規模》
その規模感については、、参考までに平均的な(?)数字を挙げておきます。
まるで大企業見たいでしょ(笑)
医師(常勤・非常勤);700~1000人
看護師;1100~1500人
その他の職員:2000~4000人
年間の入院患者;のべ 30万(約 850人/日)
〃 外来患者;のべ80~100万(約3000人/日)
〃 救急受け入れ;約 7000~8000人
《大学病院の役割》
大学病院の役割は
「診療」「教育」「研究」 の3つです。
① 診療
患者様と向き合い、各人の状態にベストな高度医療や先端医療を提供する。
地域医療においては特に「最後の砦」としての高度救急医療を担う。
② 教育
手厚い教育体制の下、次代を担う医師・医療従事者を育成する。
③ 研究
今後の医療を開発するという社会的使命がある。
新薬の治験を含めた臨床研究や症例報告、検討等を行う。
【大学病院が抱える問題】
大学病院というのは、元々「研究」と「医師の育成」を主目的とした医療機関であり、民間病院とは異なり「利益の追求」は目的ではないので、人件費の予算は低く設定されています。。
つまりスタッフのお給料も、結果として民間より低くなっているのが実情です(-_-;)
大学病院の経営は厳しく更に多くの患者様を診療することが求められており、また役割として診療の質の向上という社会的要請が高まっているので、医師の業務量は明らかに増加傾向にあります。
特に「介護保険」関係の書類の多さは半端ないです。
大学の若手医師の給与は決して高くないので、外勤をこなすことで補っている人も たくさん居ます。 お金の面だけを見れば民間病院に出た方が 遥かに良いことは周知の事実です。
でも専門医を取ったり研究をしたり論文を書くには、、大学に居ることが必要であり、みんな頑張るんですね。
どれだけ医学生を育てても、どれだけ研究成果を出して論文を書いても、どれだけ患者様が回復されても・・・それは “利益” には結びつかないという世界です。 また患者様を始め医学部学生、研修医、専攻医たちが目の前に居るわけで、トップ層は 日々いろんな課題を棚上げして後回しにするしかないのが現実なんです。。
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【宿日直という制度】
4月からの働き方改革を前に、大学病院や大規模病院を含め多くの医療機関が
「宿日直許可」の取得に動いています。 以前は100~200件だったものが、直近は 1400件という数字だそうです。
通常は夜間や休日に勤務をすると「時間外労働時間」として、割増のお給料になります。
でも4月からは「労働時間」を少なくすることを求められるので・・・
宿日直許可=”一定の条件” を満たすと、夜間や休日の「当直」を特例として労働時間から除外できる。
つまり「労働時間」としてカウントせずに「手当て」としての支払いにできる。
”一定の条件”=軽度の短時間業務で、十分に睡眠時間を確保できる場合
医師の場合;
・”少数” の軽症の入院 or 外来の患者様の診察を行うこと
・”まれに” 入院に対応すること
上記の “少数” や ”まれに” という言葉が、どのくらいを示すのか?は明確にされていません(-.-)
実際の医師の当直は、勤務先病院でも外勤先でも、救急対応があれば眠る時間が ほとんど無いのは当たり前なのに・・・これでは数字の上で労働時間を減らすための策としか思えない制度ですね。。
そして これは病院側にも若手医師にとっても、さまざまな課題を含んでいます。
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【まとめ】
ここまで、医師の働き方改革と現場、大学病院の3つの役割と若手医師について、お話してきました。
日本の医療レベルは、世界 195ヵ国中 11位であり、とても素晴らしいです\(^o^)/
ですが国民 1000人当たりの医師数は 2.4人・・OECDの平均は 3.5人です。 如何に医師個人の努力に負う部分が大きいのか?私は よ~く知っております(笑)
〈参考;【医師妻あるある】東大医師と夫婦円満♡信頼と感謝が全てです(笑)〉
医師の業務量は あまり変わらず負担も減ってない中での、主に「労働時間」に着目した4月からの働き方改革・・・その結果、将来の日本の医療に どんな影響があるのでしょうか?
引き続き現場のトップや若手の声なども紹介していきますね。 なかなか見る機会がない業界ですが、、少しでも知ってもらえたらいいなと思っております。
当事者である若手医師のあなた、残念ながら従来のような「収入」が得られる保証はなくなってしまうかもしれません。。まずは少しでも、自分の稼ぎを守ることを考えることが重要です!
多過ぎる税金から稼ぎを守るとともに、時間に縛られず「医師」特権で収入を増やしませんか(^^)/
〈参考;東大医師の税金対策 予定納税も不動産投資で さようなら~(笑)〉
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