【医師妻あるある】大学病院を中心とした若手勤務医の実情とは?

  1. 医師妻の日常

【医師妻あるある】大学病院を中心とした
  若手勤務医の実情とは?

ごきげんよう! 医師妻サクラでございます。

大企業の終身雇用や年功序列の制度が崩れつつある現在「やっぱり医学部が安心」という親御さんや婚活女性が相変わらず多いのが事実かもしれません。 ニュースなどで「医師は超多忙」と流れても、ほとんどの方が目の前で現状を知ることは ないですよね。

主人は既に「若手」ではありませんが(笑)、東大医学部出身の いわゆる医療界のトップ層であります。

私は知り合った当初から、彼の超多忙な生活を一番近くで一緒に体験してきた者として、今の部下たち(若手医師)の生活を含め垣間見える実情を少しでも お伝えできたらと思います。

「医師」と一口に言っても、開業医や病院勤務医、訪問医や施設医など多種多様の働き方があります。その中で今回は、日本の将来にもっとも関係の深い「医師の教育」の場である大学病院に焦点を当てていきます。

本日は 2024年4月からの「働き方改革」を前に、実際の医師たちの日常や社会からの見られ方、大学病院の勤務医(主に若手)の実情などについて、少しだけお話しますね。

ごゆっくり、ご一読下さいませ。

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医師という職業】

実質 “青天井” とされている医師の労働時間ですが、過労死や自殺等の事件が起きた際だけは「過酷な長時間労働」として問題視されます。
実際に目の前の命を預かるという仕事は、時に過酷な場面があることは否めません。。

《医師の応召義務》

応召義務=患者様から診療を求められたら応じなければならない という義務です。

日本の医療は、深夜も休日も関係なく、いつでも診察が受けられるのが当たり前になっています。 海外では考えられないサービスです。

そして これを支えているのは、強い使命感に支えられた医師の長時間労働だということ、お気づきでしょうか?

ある若手医師は朝7時頃に出勤、入院患者様の様子を見て回り 夕方までは検査や処置が続きます。 9時からの外来は数十人の患者様が途切れることはなく、本人は昼食も食べず休憩もないまま午後3時or4時、やっと簡単な食事。その後も救急からの患者様の処置や急変対応、カンファレンスなどに追われ・・・帰りは夜 10時 or 11時、終電あげく泊まりなんて当たり前の日々です。

平日に家族と過ごす時間は、ほとんどありません。病院に全く行かないという日は、月に1~2日程度。 また空いている時間には医師が足りないという他病院の非常勤勤務を引き受けたり・・・これこそが、若い医師の現実なんです。
 〈参考;【医師妻あるある】東大医師と夫婦円満♡信頼と感謝が全てです(笑)

某入院患者様曰く・・主治医の先生は、朝でも夜でも日曜日さえも、いつも何かあると病室に来てくれるんですよ。 いつ家に帰っているのか?心配になるくらいです(笑)

世間の目として「一般サラリーマンより高い給料をもらってるんだから・・・」そして「医師という職業を選んだのだから、これくらい働いて当然でしょう」という空気感があるのも否めないですね。。

専攻医の業務】

専攻医=「自己研鑽」の名の下で、専門医を目指している若手医師
  2年間の初期研修後に、原則3~5年間 先輩医師の指導を受けて検査や治療を学びます
 〈参考;医師のキャリアと働き方、ちょっとだけ見せちゃいます(笑)

自己研鑽とは》

本来業務の診療や事務仕事以外に必要な時間であり長時間労働になる代表的な理由ですが、同時に日本の高度な医療を支えてきた側面もあります。 また本来業務と自己研鑽との明確な区分は困難で、研鑽の時間を「労働時間」とすることが議論にもなっているんですね。

具体的な内容としては
①新しい治療法や新薬に関する自主的な勉強会
②外科系や救急では特に、検査や手技・手術の見学や練習
論文執筆や学会への参加・発表 (準備も含む)

《内科専攻医》

昨年、某病院勤務の内科専攻医の自殺のニュースがありました。そして 100日連続勤務と時間外労働が1ヶ月 200時間を超えていた等の事実が問題視されました。
これについては いい悪いという話ではなく、医療現場を知っている者からすると さほど特別な事案ではないというのが、正直な印象です。

専攻医がこなすべき業務の量は多く、質は高く、ひと昔前とは比べ物にならない負担が生じています。 覚える知識量だけでなく用意する書類の多さや患者様のインフォームドコンセントを取るための時間や書類、そして当然ながら そこには命と向き合う大きな責任があります。

症例に関して言えば、160例を登録して 29例のレポート提出が求められます。この数字を揃えるには、どうしても大学病院や大規模総合病院での勤務をする必要があり、そこでは長時間労働を強いられ、その割に給料は安いという現実を受け入れるしかありません。

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【まとめ】

ここまで、4月からの働き方改革を考えるにあたり、若手が多い大学病院における医師について、医師妻が垣間見た実情をお話してみました。

医師は確かに年収が高かったり社会的な信用や やりがいがあったりと良いことが たくさんあります。 でも一方で、超忙しく自分や家族との時間がなかったり “時間と責任” の対価としての労働収入という観点から果たして釣り合っているのか・・・など○○な面もあります。

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ではまた皆様、ごきげんよう!

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