バリューアップによる家賃アップ、実は思ったほど儲からない?!

  1. 不動産による資産形成

バリューアップによる家賃アップ
 実は思ったほど儲からない?!

こんにちは! お金持ち案内人のレイです!

不動産運用で最も肝心なのは、家賃設定ですよね。 これは極端な事を言えば「大家さん次第」であり、賃貸を決める際も適正賃料がモノを言います。 バリューアップ⇒家賃アップ この構図を長い目で見た場合、果たして本当に儲かるのでしょうか??

本日はバリューアップして家賃を上げた場合と、安い家賃のままで入居継続をしている入居者様の現実を、私の体験の中からお話します。 え~ホントに?という結果なんです(笑)

賃料設定の基本は、こちらをどうぞ。
 〈参考;賃貸物件において入居者様が重視する募集条件「家賃」の具体的な決め方
ではごゆっくり、ご一読下さい。

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【家賃を上げること】

賃料については、高く取れるに越したことはありません。
1ヶ月に¥2,000 変われば、年間 24,000円の差が出てきます。 高く取ることでキャッシュフローが増えるのは、当たり前となります。
 〈参考;不動産投資の「キャッシュフローツリー」 最終手残り額が重要!

¥3,000アップの入居事例》

私が所有している一棟アパートのワンルーム1部屋のお話をしましょう。 このエリアの家賃相場は、だいたい ¥40,000~¥42,000 です。

この部屋の原状回復時、大きな4つのバリューアップ工事を行いました。
①浴室パネル貼り  ②トイレ交換
③蛇口交換     ④エアコン交換

そして見事に、、
家賃¥45,000 で新規入居が決まりました\(^o^)/

相場から計算すると 3~5千円アップ、つまり年間の賃料収入は5万円ほど増えるわけですね。 工事費用と照らし合わせても、まぁ御の字という感じでしょうか(笑)

安い家賃のままの入居事例》

一方で入居された時期による一番安い家賃は、なんと¥38,000 なんです。 更新時にも一度も上げることなく住まわれたまま既に6年を超えており、退去する予定は皆無(?笑)です。

新しく入居された方の家賃は¥45,000 なので、1ヶ月で7,000円、1年間だと実に84,000円という大きな差が生まれているわけで、、

これって、どうなんだろう?と思ってしまうのが、オーナーの常ですよね~

入居期間の観点では】

ワンルームの平均的な入居期間は、4年(更新1回)と言われています。
先ほどの賃料アップした部屋の入居者様は、事情があって平均より短い3年間で退去されてしまいました。 こんなことは、あるあるです(泣)

一方の安い賃料の入居者様は「相場より こんなに安い部屋」を探すのは結構大変というのもあり、一般に平均より長く住まわれる傾向が強いです。
安いからこそ、長く住みたい! 確かに納得できますよね。

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損益分岐の考え方】

この3年間の賃料収入は、明らかに賃料アップの部屋が勝っています。
月額の差;45000-38000=7000  年額の差;7000×12=84000
3年間の差;84000×3=252000(円)

この賃料アップの部屋を原状回復&募集して入居までたどり着く必要経費は、、

・退去時の修繕費用  ・修繕&空室期間 約3ヶ月
・新規募集(広告費用1ヶ月分&管理会社報酬1ヶ月分)

これの合計が¥252,000 以下で収まるならOKですが・・・

もし金額がオーバーになりそうならば、相場より安く入居してもらう方が良いのかもしれません。
少し安い賃料設定にすることで、数年長く住んでもらえる可能性が高くなるなら、オーナーにとって得になるわけですね(^^)  なんか微妙な話ですが。。
 〈参考;【実録】長期入居は最高の空室対策! でも退去後は・・大変だ~

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【まとめ】

ここまで、バリューアップによる家賃アップをするのは、本当に儲かるのか?について、お話してきました。
オーナーとしては当然ながら「賃料を高く取りたい」と思うのですが、実際に数字で計算してみると、実は「安い賃料のまま」の方がメリット大な面があるかもしれませんね。

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